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執筆者の写真Ayako

西塘へバスに乗って 2

船のある景色が好きだ。






初めてカヌーに乗ったとき、その楽しさに驚いた。

岸から見える川とカヌーに乗って見える川は全然違うからだ。




水面から少し高い高さで見える景色に、カヌーを漕ぐことよりも、カヌーから見える景色が好きだと気づいた。











ここ、西塘に惹かれたのは船の写真を見つけたから。

ガイドブックで見た写真に一瞬で魅了された。




行きたい場所があって、旅を決めることもあれば、

場所を決めてからさらに詳細を決めることもある。

一枚の写真からそんな思いが浮かぶなんて不思議で仕方がないけれど

今まで行ったどんな場所もほとんどがそんな思いからで、写真から伝わるものって無限大なんだと思う。








まるでタイムスリップしたような西塘は、道を歩いていてもこの船が見えて、いつもとは流れている時間がゆっくりに感じた。




世界を旅すると自分が大阪で生活している時間が当たり前ではないのだと気付く。

場所によっても人によっても、

時間の使い方や流れ方、感じ方はそれぞれなのだ。




忙しない街中を旅するよりも、

こんな場所で目的を決めることなく歩く方が向いているのは、無意識にそんな時間を求めているのかもしれない。





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