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執筆者の写真Ayako

西塘へバスに乗って 1



バス旅が好きだ。




目的地にたどり着くまでの景色を見るのが好き。

栄えているバスターミナルからどんどん田舎道に入っていく。

高速道路は整備されているが、流れてくる景色はまるで昔のよう。

上海の繁華街とは違う雰囲気を出している。










都会ではスタイリッシュな上海も、少し離れるとオレンジや赤茶の屋根が見える。

とてもノスタルジックでなんだか昔を思い出した。




郊外へ行きたくなったわたしが選んだ場所は西塘。ガイドブックを見ながら唯一目に留まった場所だ。




他にいい場所はないかと本屋さんで立ち読みしたものの、目に留まったのはここだった。




だいたいいつも一枚の写真に惹かれて行くことが多い。

大好きな南米も、北海道の知床も。




きっかけは一枚の写真だった。




そんな風にたった一瞬目に留まったものがその後の時間を変えていくのだと思うと、人生ってほんとに面白いな、と感じる。




西塘まで二時間くらいだったか。

着いた場所は普通の町だったけれど、門をくぐれば一転、そこは古都を思い起こさせた。




赤い提灯に、赤いお花。

お祈りが書かれた赤い紙。

どれもがみんな美しい。








色には不思議な力がある。

赤は力強く、情熱があり、意思の強さを感じるが、

ここではそれに加えてノスタルジックな思いにさせられた。




眺めているだけで、そんな気持ちになる西塘。上海旅のメインの時間が始まった。











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