朝のしんとした空気の中で、夜のスーク・ワキーフは想像できないだろう。
カタールの人々にとって日常で欠かせないスーク・ワキーフの存在。
おいしいお店はどこ? スパイスはどこに売っている? お土産やさんはどこ?
ホテルの人に質問しても、答えはすべてスーク・ワキーフ。 地元の人にとっても観光客にとっても欠かせない場所なのだ。
夜、カタールの人々は今までどこに隠れていたんだろうと言わんばかりにスーク・ワキーフに集まってくる。暑い国では日が沈む夕方から人が外へ出ると聞く。
朝も昼もあんなにひと気がなかったこの場所が賑わう時間だ。
そんな中昼間から賑わっていたのはチャイのお店だ。 思わずわたしも飲みたくなりお店に入る。 メニューが見当たらず、ティーと言うとでてきたのはチャイ。 熱くて甘くて濃いチャイが口の中に広がった。
このお店の前には女性グループも男性グループもそれぞれみんなが同じものを飲んで語らっている。
この国でこういう光景を見かけることはあまり多くはない。
これもこの方たちの日常なんだ。
また新しい面を知れた気がした。
習慣というものを大切にする。 平穏が続くということがとても平和で幸せなことであること。 外見を着飾ったり新しいものを求めることも楽しいけれど 自分が慣れ親しんだ場所で、慣れ親しんだものを食べ 慣れ親しんだ人たちと日常会話を楽しむ。
朝のしんとしたスーク・ワキーフ
夜の賑わっている時間。
チャイを飲みながら語り合う人達。
日々の営みを大切にすること。 ここで改めて気づかされた気がした。
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