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執筆者の写真Ayako

ある雨の日

ある雨の日。



ぼけっとしていたら雨の音が聞こえてきた。

雨がしとしとと降る。

この表現にぴったりの日だった。




しとしとと降る雨は美しく、静かな心の中がさらに浄化されるよう。




雨の日の静かな音を楽しめるような、そんな自分になれたらいいのに。

いつか思っていたけれど、それはいつだってできたのだと思う。






緊急事態宣言が出てから家の窓側に座ることが多くなった。

はじめはアマゾンプライムで映画を観たりドラマを見たり。

普段はあまり見ないYouTubeを見たり音を聞いて意識的に気分を上げようとした。

でも、何かが違う。




自分の心のざわつきを消すには音楽や言葉を聞いて外側を満たすことだと思っていたけれど、実際は心の中の静けさを取り戻すことだった。




晴れの日も雨の日も、暑い日も肌寒い日も。

仕事の日も休みの日もいつもいるのは部屋の窓側。




いつもだったらふと、日が長くなってきたなと感じることも今年は違う。

毎日毎日日が長くなったのを感じる。




コロナで新しい自分を発見したり気づきを得た人はたくさんいるだろう。

けれど私が思うのはそれは新しい自分ではなく、自分の素の姿になっていく感覚。




日々の忙しさで心も頭も雑念でいっぱいだったところに空白ができ、そこに本来の自分の希望が見えてきたような感じ。




雨の日は雨の日の、晴れの日は晴れの日の感覚を大切にしていきたい。


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