久しぶりに友人に会った。
こんなにも立て続けに会うのは久しぶりだ。
特に気遣うこともなく、自然に会話が始まる。
仕事のこと、恋愛のこと、趣味のこと。
1年以上会っていなくとも、あれ?前会ったのいつだったっけ?
なんて言いながらも、会っていない時間が気にならないほど自然に会話は進んでいく。
詳しいことを言わずとも互いの気持ちや言葉と言葉の行間を自然と読むような会話は一緒にいて心地がいい。
最近、はじめて会う人と話すことが多かったから余計にそう思ったのかもしれない。
変わらないなあと思う。
お互い環境が変わっても家族が出来ても変わらない人は変わらないし、ほんの些細なことで変わる人だっている。
変わるなんて思わなかった関係が嫌な方向に変わることだってあるし、いい方向に向かっていくことだってある。
さて自分はどうだろうか。
この2年間で変わったなあと思う。
人との付き合い方から自分の中の将来像まで変わった。
昔好きと思っていたものに興味がなくなり、いいなと思う対象が変わった。
周りの影響というよりも、自分がどう生きたいかが変わったからだろう。
自分の内面と外の世界をすり合わせながら、
ああ、わたしはこんな風に生きたいんだと気づいた。
それが積み重なり層を作っていくのだ。
昔だったら『南米に行きたい』は一人旅だったけど、今は将来のパートナーと行きたいと思うようになった。
旅先のごはんは適当に時間があったら食べようだったのが、その土地のものを一緒に旅した人とシェアしたいと思うようになった。
家事なんてできる気がしないし、得意じゃないなんて思っていたのが、ただ生活の中の一部で、やる・やらないではなく、ただ淡々と毎日あるものだと思うようになった。
スーパーに買い物に行くような日常が地味だと思っていたのが、毎日当たり前にあるありがたさを感じるようになった。
自分で何かを選択し、決めていくこと。それは当たり前だと思っていたけれど、両親がずっとそんな風に育ててくれ、私が決めたことをそのまんま応援してくれたからなんの疑問も持たず生きてこられたのだと気が付いた。
人は何かに気づいたら変わらずにはいられないだろう。
気づいて、腑に落ちて変わっていく。特に意識しなくとも自然に。
けれどそんな風に変わりながらも、大切な人が周りにいてくれるということが変わらないのは、なんて幸せなことだろう。
なんて愛おしく、温かなものなんだと思った。
大切なものを大切にする心。
心境も環境も変わっていくけれど、
その心持ちは変わらず、大切にしたいと思った。
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