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執筆者の写真Ayako

香り

心の奥というか魂というか

そんな底知れない場所から自分に必要な香りを探しているときがある。




おそらく10年も前だろうか。ずっとクロエの香水を使っていて

当時付き合っていた彼からも好評だったのに香りを変えたくなった時があった。




何度も香水売り場へ足を運び、色々嗅いでみては最後の決め手にかけていた。

香水を使わなくなり一年ほど経った頃、LANVINのMARRY MEに出合った。

つけたときの感覚も、その後長時間つづく香りもどちらも心地よく、買うことを決めた。

それからもCHANELのCHANCEを買ったりNINA RICCIのL'EXTASEを買ったり、ドバイでムスクの香りに惹かれたりもしたけれど、最後はこのMARRY MEに戻っていた。







これもいつか忘れてしまったけれど、おそらく5、6年前、自分でアロマオイルを作る機会に恵まれた。ヨガイベントの端のほうで開いていたアロマ店。自分で好きな香りを選んでくださいね。そんな風に言われ嗅いだ瞬間惹かれたのがイランイランだった。

あれから色んなお店のイランイランを嗅ぐけれど、どれも大好きで好きな香りなのだろう。当時、何気なく言われた「その香り、似合いますね」という一言も嬉しく、自分の中でイランイランは特別になった。






そんな私が先日訪れたのがdiptyqueだった。

私には正直高い。

パッケージも匂いも申し分ない。

でも前回行ったときは手が出なかった。

店内をくまなく見ることすらためらってしまい、さらっとまわってすぐに店をあとにした。




あれから何か月がたち、どうしてもまた行きたくなったのは、どうしても新しい香りに出合いたかったからだろう。




昨年ベッドや机をそろえ、お花を飾るようになってから部屋にいるのがとても心地よくなった。そんな空間に次は居心地のいい香りを迎えたかったのだ。

今まで香りと言えば香水かボディクリームで好きな香りを選ぶようにしていた。

でも今回はアロマキャンドルで部屋を好きな香りで広げたくなった。




定番の商品を一通り見え終え、好きだと思ったのは迷わずAmbreだった。

これは木ですよ。

店員さんの言葉に驚く。

お花ではなく、木の香りなんだ。




何も知らず、嗅いだ時に選ぶ匂いは新しい発見がありますね。

店員さんのその言葉に、今の私にぴったりだと思った。




気になっていたイランイランの香水もサンプルでいただきうきうきしながら家に帰ると、早速買ってきたキャンドルを試してみた。

あたたかくて、けれど濃厚で。

心の中に染みてくるような匂いが部屋全体に広がった。




少し不安で敏感だった心があたたかくなったとき、

香りが新しい場所へ連れていってくれる気がした。









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