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執筆者の写真Ayako

珍事件。牛に足を踏まれました。


ベトネム旅行中、牛に足を踏まれた。

あまりにもびっくりして、妹にすぐラインした。

けれど、その反応は“どういうこと??状況を説明してくれないと意味がわからない!!”

確かに、“牛に足を踏まれました。痛いです。”と、聞いたところで意味がわかるはずがない。日常ではないにしろ、旅行中とは言え牛に足を踏まれるなんてそもそもそう起こりえないのだから。

そんな、なかなかない珍事件はムイネーの有名な観光地の一つであるフェアリー・ストームで起こった。

ここでは素足になり、川を歩くことができる。水かさが低いうえ、底のほとんどが砂なので簡単に歩くことができる。暑いベトナムの地ではこの川の水もとても心地よかった。

よそ見をせず約25分くらい歩くと小さな滝を見ることができる。 なんてことのない素朴な滝ではあるが、ひたすら歩いた先に見える滝はなんとも言い難い達成感を味合わせてくれた。






そんなこの場所でわたしは牛に足を踏まれた。 突然だった。

歩いていると牛がいた。 どうやら飼い主とお散歩をしながら食事をしているらしい。 大きな牛が二頭見えた。 実は前日も参加していたのでここを歩くのは二度目だった。前日いなかった牛が目の前にいる。なんだかとてもラッキーな気分になった。


周りの人もわたしも一斉に写真を撮る。

牛は気にせず草を食べていた。 そんな牛の横を気にせずにみんな通りすぎた。牛は真剣に草を食べていたからだ。 わたしもそうしようと歩き出した途端、一頭の牛がこちらへ向かってきた。 かなり間が悪いことに、川の幅が狭く、底が石で滑りやすい場所だった。

どうしよう、すぐに動けない。

そんな風に思ったのもつかの間、もう一頭もこっちへ向かってきた。 ふと、自分の姿を思い浮かべるとその日来着ていた服は赤。

もしかして、これに反応したのかな?このまま突進してきたりしないよね?

“怖い…”

思わず日本語で叫んだ後、近くにいた飼い主がジェスチャーですっと口を閉じる素振りを見せた。ベトナム語でも言葉を口にしたが何と言っているのかはわからない。

はじめに近づいてきた牛が右を、あとから来た牛が私の左側を通りすぎた。 とにかく怖い。

怖くて身を縮こませるしかない。

そう目をつぶった途端、

ぎゅっ。 足を踏まれた。 痛い。 けどそれよりも早く通過してほしい。

大きな角も胴体も。

のろりとわたしの横を通り過ぎて行った。

一緒に参加していたツアーの人は何事もなく前を歩いている。 わたしは一人、動けない。

一人旅、つらい。

前日は一緒に歩いた人がいただけに余計に涙が出そうになった。







ところで、この時踏まれた足は幸い傷がなかったので問題ないかと思われた。 変な菌が入れば病院に行ったりと何かと面倒だが、それよりも海外では破傷風や狂言病などもあるのでとにかくそれを気にしていた。

けれどホテルへ戻り冷静に見ても傷はない。けれどよく見ると足が青い。 帰国後再度足を見てみると、さらに青くなっている。

昔、インドでサルにお尻アタックをされたときは何事もなかったのに、さすがに足は強度が弱かったらしい。一週間後に見てもまだ青い。 ずっと青くて相当な重さだったと気が付いた。

その1か月後、ふと足をマッサージしているとなぜかものすごく痛い場所があった。 何で痛いんだろう? 気にせず寝たあとふと思った。 牛だ!!

すっかり忘れていたものの、もしかしたら牛に踏まれたせいで骨が折れていたか、ヒビが入っていたのかもしれない。

結局、寒くなるたび足は痛み病院に行こうか迷ったけれど、二ヶ月が経とうとする今、すっかりもとに戻った様子だ。

貴重な経験と呼ぶべきか…それとも? とにかく、牛には踏まれないよう気を付けて!!


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