そろそろ日が沈む頃、わたしはKatara村にいた。
ブーゲンビリアが日の光で透けて見えて、上空にはカタール航空が飛んでいる。 空は今までに見たことがない少し透き通ったキレイな青色でまた新しい青に出合えた気がした。月も浮かんでいる空はちょうど日中と夜の狭間でひたすら空からさす光が美しかった。
こんなにも美しい時間にみんなは何を思っているんだろう。 ベンチに腰かけている家族連れのカタール人を見ながらそんな風に思った。
いくら近代的なビルが並んでいても、風が砂を運んでくると、ここは砂漠だったのだと実感する。砂色の建物が多いのもそのせいらしい。中東をイメージする時、そんな色が浮かぶのはそういうことだったのかと納得した。
カタールに到着したときに見た幻想的ともいえる霧のような景色も、もしかしたら砂だったのかもしれないな… そんな風に思いながら延々と過ごしていた。
旅の途中何かを必ずしないといけないわけではない。 ただただこの景色を眺め、時の流れを感じるのもいいものだな。 空と太陽と月を眺めながら、そんな風に思った。
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