フランスに行って興味深かったことは、香りがとても身近だったことでした。
話には聞いていたものの、百聞は一見に如かずとはよく言ったもので、実際に見ないと、感じないと、わからないことはたくさんありました。
今年の夏旅したのは南フランス。
香水産業で有名なグラースという都市がある地域です。
フランスはおしゃれな方がたくさん。
街を歩いていると、みんな当たり前のようにほんのりといい香りがしますし、香水が並んでいるお店もたくさん見ました。
化粧品売り場に行けば香水だけが並んでいる大きな売り場があり、
化粧品を買いに行くときは、顔に塗るものがメインと思っていた私はびっくり。
香りの文化が根付いていることをそこでも実感したのでした。
その一方で、薬局ではずらりと精油が並んでいます。
フランス式のアロマテラピーは植物療法の一環だったという歴史があり、医師が処方し、厳重にカギをかけて管理されていた時代もあったと知っていたので、薬局に並んでいたこと自体は驚かなかったのですが、私はその種類の豊富さに驚きました。
とくに、ティートリーなど一部の精油は日本でよく目にする5ml、10mlの精油瓶ではなく、とても大きなサイズで販売されていたからです。
こんなに使う人がいるの?という驚きとともに、どのお店も同じような販売のされ方だったので、きっと買う人がいるからこそ、このような置き方をしているのだと思いました。
フランスの薬局では、ほかにもナチュラル系の化粧品がたくさん並んでいます。
ボディクリームや石鹸をはじめ、香りがほのかに香るものがたくさん。
オーガニック認証のマークがあるものも豊富にありました。
日本では特定のお店でしか並んでいないので、この差にも驚きました。
それと同時に感じたのが、そういったナチュラル系と言われるものと合成香料がふんだんに使われている香水が、店は違えど同じようにたくさん売られていること。
香りが身近にあり根付いているからこそ、この二つが自然にあるあり方が、とても素敵だなと感じました。
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