先日持っている精油を把握したくて数えたところ、40種類もの精油がありました。
色々な精油を嗅ぎ分けられるようになりたい。
色々な香りでブレンディングしたい。
表現の幅を広げたい。
そんな思いからいつの間にか増えていました。
ブレンディングをしている時に思い浮かぶのはいつも大切な人たちの表情や旅先です。
旅先で忘れない景色になぜだか大切な人達が出てくるようなそんな感じです。夢みたいなお話ですがいつも勉強しているときに思うことはそんなことでした。
例えばクリスマスがお題だったときに思い浮かんだのはムーミンに出てきそうなお家。
木でできた小さなお家に暖炉があって、たくさんの大切な人たちが集まっているイメージです。
それに実際に見たことがある北海道の宿の暖炉や木々の温かみが加わった感じ。
赤い靴下やモミの木が飾られていて、クリスマスの料理が準備されている最中の家の中はいい香りが充満している。
そこまでくると次は根室で食べたおいしかった料理が思い出され、そこで会話した内容が鮮明に出てきます。
クリスマスという単語からこんなに広がるなんて不思議でなりませんが、これが記憶や心の面白さと感じます。
そこからこのシーンにあった香りを思い浮かべます。
シナモン、りんご、チョコレート、木々の香り、こおばしいオーブンからの少し焦げた匂い。ケーキの甘い匂い。そんな中にほんのりとフルーツの香りもする。
ここまで出てきたらこのイメージにあった精油を選びます。
この時にイメージした香りはこんな感じだったけれど、次にイメージする場合はきっと全然違うイメージや香りが出てくるのだと思います。
こうして、今までの経験や思いを香りにしていく過程は、
まだまだ下手だなあとか、思い通りにできないなあということすら愛おしく感じ、大切になるから不思議です。
きっとできなかったことができる過程ってこんなもので、
ただやりたいという純粋で単純な気持ちが成長への一番のエッセンスなんだろうなあ。
たまにもっともっと精油がほしいと思うこともあるし、うまくできなくて凹むこともあるけれど、自分の欲求に忠実に、毎度一歩ずつ作りたい。
そしてこれが誰かが香ったときにも『いい香り』と思ってもらえるよう、日々練習していきたいと思います。
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