私はアロマに限らず香りを嗅ぐと頭の中でイメージが浮かんできます。
例えばこれは昼間っぽい香りだな…と時間を思い浮かべることもありますし、山っぽい、海っぽい。○○の国っぽいなど場所が浮かぶこともありました。
そして必ず写真を見てどの部位のどういう形のものから精油が採れているかも気になりました。大きさや形はイメージングするときに不思議と関連しているからです。
例えばバラの精油はバラの花びらから採れます。
バラのお花はとてもゴージャス。華やかで存在感もあり、誰もが目にとめる花ではないでしょうか。そして花自体も大きく、まあるく広がって花を咲かせます。枝にはトゲもあり、一般的に赤色のバラを連想することから気高い存在として咲いているようにも見えますが、その一方で花はまあるく包むような形をしており、包み込んでくれるような優しさも感じます。よく愛を表す花としてバラが選ばれますが、そんな気持ちになるのはそういう花の形や色をしているからかもしれません。
反対にイランイランは10メートル以上にもなる木に咲く花から採られます。
黄色い花を咲かせる品種が多く、花は枝からうつむくように咲き、巻き上がる形をしているので、バラとは対照的です。主に熱帯気候で咲く花らしく、未だに見たことはありませんが、アロマ好きになったきっかけはイランイランなのでとても思入れのある精油です。
よく南国や夏の期間は自由になれる、大胆になれる、なんて言いますよね。
イランイランはそんなあたたかで開放的な印象があるので、イメージ的には自由人という印象があります。お花の色が黄色というのもまた明るい気持ちにさせてくれる気がします。
ここ最近自分の心理的な面と香りの関係を自分なりに分析していたのですが、本来の自分の穏やかな状態を保てているときに好む香りは、本来の自分を表す香り。
精神的に疲れているときに嗅ぎたくなる香り、仕事とプライベートのon/offを切り替えたいときに嗅ぎたくなる香り、はたまた疲れていて一度きちんと休みたいのか、もしくはもうひとふんばり頑張りたいのか…色々なケースで嗅ぎたい香りが違うことに気づきました。
それは無意識的な部分でもありますが、もともと持っているその人自身のキャラクターによっても違うのかなと感じます。
私の場合、自由だねと人から言われるので、自然とイランイランに惹かれていたのかなあと感じます。
その一方で、疲れているとき。例えば仕事で忙しく頭が考えることでいっぱいのときは、on/offの切り替えができていない時です。
そういうとき、重くてあまり広がらない香りを好むことに気が付きました。
重ための香りというのは、あまり広がりません。
要するに、自分だけの世界に閉じこもって、外からの情報やコンタクトを断ち切り、自分の内側にこもりたいときに使いたくなるのかなと思いました。
そう考えてみると、逆にコミュニケーションを積極的に取りたいときは、明るくて広がりやすい香りを好むのではないかと思うのです。例えば人に会うときは癖がない軽めで香りがふわっと広がるような、そんな香りを選んでいることに気が付きます。
精油の成分は科学的に分析され成分がはっきりしていることも多く、より色々なことがわかっていますが、人間の心理はすべての人に共通しているわけではなく、ストレスもシーンによって特性も変わり、またもともとの性格によっても対処法が変わるので、リラックスしたいからラベンダーを選ぶ、というような形よりは、まず自分が嗅いでどういう傾向があるか見てみるほうが自分にあった香りを選べるのではと思いました。
とは言え、なかなかそこまで色々と嗅げないと思うのでまずはそのときに一番嗅ぎたい香りを嗅ぐのが一番!!その香りに少し飽きてきたころ、次の精油を選ぶときはどういう心境の変化があったか見てみると、新たな自分の一面と向き合うきっかけが生まれるかもしれません。
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