北海道に行った。
大好きな道東だ。
行きは釧路、帰りは女満別空港から。
初めて訪れたとき、道東には女満別からしか行けないと思っていた。
レンタカーに乗るのも初めてで、サイドブレーキをあげたまま走って。
変な音がするからすぐ近くのガソリンスタンドへ入り、助けてもらった。
帰りはガソリンを入れるフタの開け方がわからず、間違えてバンパーを開けてしまい…
初日と同じスタンドの方に助けてもらった。
だんだん通っているうちに釧路空港も中標津空港も利用するようになり、さらには新千歳空港からも車で走れるようになり、女満別はあまり利用しなくなった。けれど、毎度利用するときは必ずガソリンスタンドに目がいってしまう。
全然変わらなくって、毎度心の中で”また来ましたよ!”と、つぶやいてしまう。
ガソリンスタンドのおじさんからすれば、観光客がレンタカーでお店に立ち寄り、そのときに困ったことがあり助けるのは日常茶飯事かもしれない。
けれど、あのときしてもらったことは私にとっては本当に心から感謝することで、だから未だにあそこに行くときはつい気になってしまうんだ。
帰り際、行きに立ち寄ったことを覚えていてくれて、「あの後は大丈夫でしたか?」と言ってくれた一言。
「大丈夫でした。楽しかったです。」といったやりとり。
はじめて訪れたとき、そんなやり取りをを7年近く経っても思い出すことになるとは思わなかった。
誰かにしてもらったこと。
かけてもらった言葉。
些細なことが自分自身を作っている。
道東は魅力的で、何度も足を運ぶ理由はありすぎるけど、本当はこんな懐かしい思い出を大切にしたいからかもしれない。
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