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執筆者の写真Ayako

種蒔く時期

行動して、自分としては進んでいる気がするのに

目に入る範囲ではなかなか物事が動かないときがある。




下積みというか、地道に勉強する時期というか。

言葉にすると、地味ながらも努力している姿が見えて

とても勤勉ですばらしい気がするが、実際の本人の感想としては

どれだけやったら一体成果がでるんだろうという、途方もない時期ともいえる。




結果や未来のことは考えずに

とにかく今を生き、今できることをする。

そうは言ってもがむしゃらにできるときもあれば、

出来ずに落ち込むことも人間であれば当然なのかもしれない。






そういった時期のことを表現する言葉はいくつもあるが

『種を蒔く時期』という言葉が好きだ。




種を蒔き、水をやり、ときには栄養もやる。

芽を出すために土の中でその日を楽しみに待ちながら栄養を貯めている。

芽が出たあとも、きれいな花を咲かすために、焦らず地道に自分のペースで成長する。

そして、今、まさにこの時期だというタイミングで美しい花を咲かせるのだ。




種を蒔いた場所は一見すると何も見えない。

土ばかりで種があることにすら気が付かない。

けれど種を蒔かなければ花が咲くこともないのだ。





今のこの時期を

見えないという理由だけで放棄するにはあまりにも短絡的すぎる。

自分を信じる強さというのは、見えないものを見る力とも言えるかもしれない。




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