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わたしが信じるもの

執筆者の写真: AyakoAyako

家の玄関を開けるとそこにはとてもきれいなリビングが広がっていた。

「ここで靴を脱いでね。 あなたのお部屋はここ、お手洗いとシャワーはここを使ってね。」

案内してくれたのはホストシスターのお友達。ホストファミリーもそのお友達も中国でステイしている間、ずっと親切にしてくれた。

それまでの中国のイメージは自転車がたくさん走っていて、まだまだ発展途上の国だった。行ってみたい場所は唯一知っていた万里の長城。 結局1週間のプランで訪れた中国では上海を中心にまわったけれど、地元の姉妹都市というだけで中学二年生のわたしが無料でこの企画に参加できたことはとても恵まれていたと思う。


わたしが信じるもの。 それは自分の目で見て聞いて感じたことだけだ。

うわさもテレビで過剰に報道されることも、

ネットで一部分だけ切り取られたような内容も本当かどうかわらないのであれば信じない。 そういう可能性もあるんだな。 そこまででとどめておく。

けれど友達や身近な人だったらまず自分で確かめるだろう。

それは中国に行ったときに実感したことだからだ。

人の信念がいつ頃形成されるのかわたしにはわからないけれど、中学生の多感な時期に感じたことは大きかった。

同じ世代ですでに日本語を話すホストファミリーのお姉さん、体調が良くなかったときに気遣ってくれたお父さん。

たった2,3日の時間でホストファミリー全体の愛情を感じた時間だった。

日本人は優しいし、親切だという。

たしかにそういう人はパーセンテージでは多いのかもしれない。けれど、海外に行くたびに毎度助けてもらうわたしは、それは日本に限ったことではないと実感する。

愛情なんてあえて言葉にすると恥ずかしいけれど、それは国をも越えるのだと実感したのだ。

日本はいろんな環境が整っているから、わざわざ海外に出なくたって、外の世界を知ることはできる。図書館だって書店だって日本中にあるし、多くの人が持っているケータイを使えばネットで簡単に情報を得ることができる。けれど、実感を伴う経験と勉強しただけの知識では、かなりの差があることを知っているからどうしても実際に足を運びたくなるんだ。

先日会社の研修で中国人5人と出会った。中学生以来、まともに話したのは久しぶりだった。研修以外の時間は全力で遊び、授業中は積極的に質問する。わからないことはお互いに確認し合う。活気がある青年たちだった。

久々に中国に行きたいな。

自分の原点に戻ったら何か感じることはあるだろうか。

そう思わせてくれた瞬間だった。


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