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執筆者の写真Ayako

自分と向き合うとき


気分転換をしに旅を始めたものの、結局自分と向き合わざるを得ない時がある。

どんなに避けようとしても、 環境がそこから逃がしてくれないのだ。 これでいいのか。 この選択で合っているのか。 答えを求めすぎて焦ってしまう。

曖昧さを嫌悪し、結果だけを求めてしまうとき、

外側に答えを求めてしまう自分がいた。


旅をはじめても考えてしまうときは、知らない街をひたすら散歩する。すると、いつの間にか気持ちが晴れ晴れしていることがある。

カタールでひたすら歩いた場所は初日のバスから見えていた海沿いの道だった。

「次にバスに乗ることがあったら、迷わずこの辺りで降りよう。

そして歩こう。街の中心にあるショッピングモールを目指して。」

年始だからか先日見たときよりもひと気がなかった。初日に見たときはランニングしている人もいたが、この日はすれ違う人ですらまばらだった。






I am free, I am free.とすれ違った人がアファメーションを唱えていた。

日本語でいうフリーと英語で聞くfreeは少し違って新鮮に聞こえた。

船が並ぶ場所で急に男性に呼びとめられた。 「乗らない?」

乗船時間は約30分。海側からビルが見えるという。 「せっかくの機会だし乗ってみようかな…」

気持ちのいい天気に船から街を見たくなった。



現代的なモーター音が鳴ると船は動き出した。

乗客はわたしだけ。 ノリのいい音楽が流れると一気に気分も上がり出した。

ビルのほうに向かってどんどんどんどん船は進む。

ぼ~としているだけなのに風と心地よい日光を浴びてのんびりしているこの時間が自分を癒してくれた気がした。



どんなに迷っても どんなに間違えようとも 自分が選んだ道がいい。

友達に愚痴を言ったって、共感してもらったって

このもやもやは続くんだ。

だからどれだけ迷ったって時間がかかったって 自分と向き合って決めていくしかない。

歩いたからとか非日常の景色が答えをくれたとか

本当はそんなに甘い話じゃない。

けれど自分の決心を固めてくれる、自分の本来の姿に戻してくれる効用が旅にはある気がしたんだ。


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