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ただいま。

執筆者の写真: AyakoAyako

住むのをやめてからなんとなく行きにくかった北海道。 理由は自分でもよくわからない。 南米が好きになりすぎて、それまで一番好きだった北海道の魅力がよくわからなくなったのかもしれない。もしくは長年ずっと北海道にいつか住むなんて言っていたのに、辞めてしまった自分にまだ納得していなかったのかもしれない。


ずっと“北海道が大好き!北海道に住みたい!” そんな風に言っていた自分の変化が信じられないというよりも、なんだか情けないというか疑ってしまうというかどちらかと言うとそんな気持ちだった。

“本当にそれでいいの?”

未だにそんなことをたまに考えるけれど、住んでいたら人生って変わっていたのかな? そんな風に考えるたび、色んな答えは出てきたし、もう一度深く理由を考えてみたくなった。けれど、もしあの時北海道に引っ越していたとしても、自分の人生はそれほど大きくは変わらない気がした。

結局のところ、何かしら理由をつけようと思えばあるのかもしれないけれど、自分を納得させたかっただけかもしれない。

もともと比べる必要がないところで、特別な理由をわざわざつけなくてもいいところで勝手にぐるぐるして、ちょっと遠回りしていたのかもしれない。


そろそろ北海道に行きたいと思ったのはいつだっただろう。 先日、全日空のマイルの使用期限が切れかけていることに気が付いた。そんなに飛行機に乗っていなかったの?と驚いたと同時に急いで旅先を探したところ、迷わず選んだのが北海道だった。

北海道以外に一体どこへ行くのだろう。 ここしかないじゃない。 そんな気持ちだった。


久しぶりの北海道は何も変わっていない。 空は大阪よりも青いし、木々の背はやっぱり高い。この木々の間を通り抜けるのがわたしは大好きだった。 ラジオを聴きながら走りたいのに、相変わらずよく途切れるし、結局自分のiPodから音楽を鳴らすスタイルに変えた。

目的地までは長く走るから歌を大声で歌って、けどスピードの出し過ぎには気をつけて、けれども北海道では超高速で走ってくる人がたくさんいるからうまいこと調整して。 この七年くらい一人旅で自然に身に着けたものも何も衰えていなくって、何も変わっていなくって、そんなことを思っているうちに、やっぱりここは行くというよりも来る場所だと思った。

誰がいるわけでもないのに、いつも「ただいま」と言いたくなる場所。 それがわたしにとっての北海道でたとえ住んでいなくてもそう呼びたくなるのだと思う。

誰もがホームと呼ばれる場所があるんじゃないかと思う。 それはどんな場所なのかはその人によって違うと思うけれど。

生まれた場所。

家族がいる場所。 ある一時を過ごした大切な場所。 旅をして思い出深い場所。 もしかしたら“大好きな人が一時期住んでいたから、ホームと呼びたいんだ。”

そんな風に言う人もいるかもしれない。 そして大きく言えば、“地球全体がわたしのホームだ。”なんていう人もいるかもしれないね。


“北海道はわたしにとって第二の故郷です。” 一年に二回行っているだけで言うなんて大げさかな。 住んだこともないのに大げさかな。

そんなことないよね、だって自分がそう感じるのだから。 これからも北海道に来るたびに「ただいま」ってきっと言うんだろう。

大好きな場所はみんなそんな風に言える場所でありたい。


 
 
 
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