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執筆者の写真Ayako

I love you to the moon and back.


SNSで度々目にした

“I love you to the moon and back.”

というフレーズ。

見た途端なんて美しい言葉なんだろうと思った。


時折言葉について思いを巡らせることがある。

本を読んでいてもそうだし、外国語を聞いていてもそう。

外国語は特に直訳すると“あれ?”と思う言葉が多く、その言葉独自の不思議な感覚を感じずにはいられなくなるのだ。

先ほどあげた言葉も、響きだけで取ればとっても美しく、それ以上の説明なんていらないのだろうけど、もしそれをきちんと理解しなくちゃいけないシーンになるとやっぱり意味を考えることになってしまう。

けれど、日本語でも愛していますとか大好きといった言葉が色々な言葉に変換されるように、この言葉を訳したところで本来の感情的な意味からいえば変わってしまう気がした。

日本語に関しても度々何かの特集で敬語の使い方や言葉の使い方の間違いなどが特集されているが、そのときにも思うことがある。

本来の言葉としての理解はどこまでが必要で、どこまでが言葉の進化と捉えるべきなんだろうと。そして、言葉をだれかが使う以上、そこには何かしらのその人が持つ意味が含まれているのだから、そんな簡単に意味付けなんてしてしまわなくてもいいんじゃないかとすら思った。

言葉の持つ本質的な意味が変われば、世代を超えた会話は通じないのだろうか。

確かにありえるかもしれない。まったく違う言葉として受け取る可能性は大いにある。

けれど、実際お互いにきちんと言葉の意味を理解していたとしても、辞書通りの言葉を受け取ったとしても、相手の意図する通りに伝えられることってどれほどあるのだろう。

特に感情が深く絡む言葉なんて、発したワンフレーズだけで、その人がどれほどの気持ちを込めているかなんてわからない。

だから、やっぱり言葉ってそんな簡単に意味を与えられないなと思うし、そうやって人が使うからこそ育っていくものなんじゃないかと思う。


“I love you to the moon and back.”

この言葉を一番最初に使った人はどんな人なんだろう。

“大好きだよ。”という日本語も本や歌詞の中で色んな言葉に訳されているけれど、わたしが新しく言葉にするならなんと言うだろう。

ふと、思い浮かんだ言葉があったけれど、

それはまだ自分の中だけで温めておこうと思った。


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