ブエノス・アイレス郊外に位置するティグレは情報がなく、行った先でどのように過ごそう?という思いがあった。レティーロ駅から約1時間で到着。着いた瞬間、人々が行楽地として訪れる場所というのに納得がいった。駅前にはヤシの木が並び、リゾートな雰囲気が漂っている。歩いているとすぐに川が見え、停泊中の船がわくわくした気持ちを呼び起こしてくれた。
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早速インフォメーションで地図をもらう。これまでは観光客用と思われる英語の地図をもらっていたが、スペイン語しかないらしい。方角はわかっていても何があるのかわからない。
こういうときは、旅の勘の見せどころだと思う。なんとなく感じる、“こっちが楽しそう。”という方向にひたすら歩くのだ。ちょっとおかしいな??そんな風に感じたらただ引き返せばいい。それだけのことだ。
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幸い、直感は正しかったらしく、歩けば歩くほどに人が増えてきた。その後団体客と出会ったのでなんとなく着いていった。わからないときは団体客に着いていく。これは京都で学んだことだ。
京都の寺社仏閣を徒歩でめぐっている時、近くにあるのはわかっているのに、たどり着けないことが何度かあった。そんなとき団体客に着いていくか、団体バスがある方向に歩いていくとだいたい有名なその目的地に辿り着く。いつの間にか身に着けた知恵だったが、こんなところで役に立つとは思わなかった。
ホテルでティグレについて調べているとき一つだけ面白そうな記事を見つけた。それはマーケットに関するものだった。かわいい雑貨などが売られている市場のような場所。ここに行けたらいいなあという思いがあった。そんな目的の場所に運良く辿り着けたのはラッキーだったと思う。15分ほど歩くと、見えてきたのはとても広々とした場所だった。売られているのは主に雑貨。特にインテリア関係のものが多く、次いでファッション関係のものも多くあった。
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ブエノス・アイレス市内はとても素敵ば場所だったが、やはり都会特有の空気があり、わたしは少し息詰まることがあった。大好きな場所だけれど、なんとなく息が苦しくなるようなそんな感覚になる。空気が重い場所があると言えばわかりやすいだろうか。
ティグレは近くには川があり、人々の明るい活気で溢れていた。家の近くにあったらここでインテリアを選びたい!そんな思いでいっぱいになった。おしゃれなマーケットで陽気な音楽とともにウインドーショッピングを楽しむ。赤、青、紫の色とりどりの造花やさんはあちこちにあった。物価が高い印象のアルゼンチンもここでは手ごろなものも多くあり、よりわたしの物欲を刺激した。
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そろそろ帰ろうか。 思っていたよりも長く滞在したころ、やはり最後に船に乗りたいと思った。船着き場はいくつもあり、たくさんの船が停泊している。なんとなく声をかけてみると大当たりで、五分後に次の船が出発すると言われた。迷わずチケットを買い乗り込むと、船内は楽しい雰囲気に包まれていた。
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ティグレ川は常に濁っており、土色をしているというのはブログで見た通りだった。その話によると、汚染ではなく土が軽く、水の中で舞ってしまうのだそうだ。濁っていても川を走るのはとても気持ちが良かった。時折見えるかわいいお家は富裕層の別荘で、バーベキューをしたり、ベンチで会話を楽しんでいる人も見えた。
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約1時間で船はもといた場所に戻った。たった時間だけれどとても清々しい気持ちになった。ガイドブックで大きく紹介されている場所が一番楽しいというわけではないことを改めて感じた一日だった。