“この写真ってどうやって撮ってるの??” わたしが映った写真を見るたび、昔からよく聞かれていたこと。 特に昨年からは南米の写真を見せる機会が多々あり、写真にさほど興味がない人からも聞かれるようになった。意外と知りたい人が多いことにわたし自身とてもびっくりした。
正直、これだけ撮っているので言うのをためらってしまうが、一人でひたすら撮っているときは未だに恥ずかしくなる。近くを通った人と目が合うと、“にこっ”と笑ってくれる人もいれば、“くすっ”と笑う人もいるので、なんとも言えない恥ずかしい気持ちになる。けれど、ある時から自分の写真がないのも寂しいと感じるようになり、それからはできるだけ自分の写真も残すようになった。
わたしが一人旅のときに自分の写真を撮る方法はこの三つ。 ①三脚を使う ②適当な場所に置く ③誰かに撮ってもらう
正直言って、この話をするとほとんどの友達に “それ想像したらめっちゃシュールやなぁ。” “それ実際に撮っているとこ想像したら笑える!!” と、言われるが、前途した通り実際何度も目が合った人に笑われたことがある。けれど、家に帰って写真を見返したとき、自分の写真が一枚もないのもなかなか寂しいものだし、逆に数枚でも自分の写真が残っていると、そこに行ったことがよりはっきりする気がして嬉しくなる気がする。 ケータイの自撮りで撮ることもできるけれど、そればかりも背景がほとんど映っておらず、どこで撮ったかわからなかった、なんてオチも実際にあったので、撮れるときはできるだけどこにいるのかわかるようにしている。そんなわけで、今回は一人旅のときの自分の写真について、前半と後半に分けて書いてみようと思う。
今回は①三脚を使うから。 具体的に挙げると、ここに載せた写真はすべて三脚で撮った。自分で撮りたい角度をセットし、タイマーで撮影した。
マチュピチュの雨季、しかも朝早く行ったからか比較的人が空いていたので普通に置いてこの写真を撮った。下からではなく、上から撮ってるような雰囲気にしたかったので、一番長めにしセットした。ちなみにこのマチュピチュはとても高い場所に見えるけれど、実際は入り口近くなのでそれほど高い場所ではない。 三脚の良さは、よほど難しいアングルを求めない限り自分の目で見たままの設定ができるので一番好きな方法だ。逆に難点はその重さかもしれない。わたしが使っている一眼レフのカメラを支えるにはそれなりの大きさの三脚が必要なので、持ち運びには毎度苦労する。 現在使っているニコンのカメラには残念ながらWi-Fi機能が付いていない。そして、リモコンは正面を向いていないと反応が悪いため、このときはタイマーを使用したが、Wi-Fi機能付きでかつケータイと連動している場合はそれを使用したらもっと簡単に撮れると思う。
わたしの場合、たいがい納得がいくまで撮るし、撮りたいけれど、混んでいる場所ではまわりの人に迷惑だと思うので、だいたい多くても三回くらい、空いていたらもう少し撮るかもしれないが、だいたいの場合一枚目が一番良かったりする。 ちなみにマチュピチュは遺跡を傷つけてはいけないので置き場所や持ち運びにはかなり注意した。たくさんの方が訪れる場所だからこそ、譲り合って気持ちよく撮りたいものだ。 また長時間撮らないのにはもう一つ理由がある。それは、場所を慎重に選んだり、人が少ないときを狙っているとは言え、ひったくりもいるので長時間カメラを置いておくのはなかなか勇気がいる。撮っている間はどうしても置きっぱなしになっているので、取られることがないようそこは十分に注意を払ったほうがいいと思う。
続いて、この写真はアルゼンチンの塩湖、サリーナス・グランデスで撮った。一つ目は塩湖の広大さ、二つ目は塩湖の塩と水が溜まった様子がはっきりわかるように下からのアングルで撮りたかったので、この時は三脚を一番低くセットした。この塩湖はとっても美しく、この辺りでは有名なわりに人が少なかったので時間の限り色んな角度から撮った。 これ以外にウユニでも三脚を使ったけれど、塩の上に置くと塩まみれになるので、三脚を倒してカメラに塩がつかないようにするのはかなり重要だと思う。と、いうのもわたしのカメラのリモコンはウユニ塩湖で落とした途端塩の影響で壊れてしまった。海も同様に塩害でバッテリーがやられてしまうので水中カメラ以外は注意が必要だ。
最後はイースター島で撮った写真。
これは好きなスポットを見つけたところ、誰もいなかったので三脚を置きとことん撮ることにした。 とは言え、このときはかなりの強風。 何度撮っても帽子が裏返った写真ばかりになった。そのうちのひとつがこちら。
だいたいこんな感じの写真になったので、結局10枚以上撮ったにも関わらず、ほとんど帽子のつばが裏返っていた。
最後に、ここに書いたように三脚で撮った場合、室内でゆっくり見返すまでは消さずに残しておくほうが良いと思う。一見上手に撮れたと思っていたものも、よく見てみたらピンとが合っていなかったとか、目をつぶってしまっていたなど意外とそういうことは多い。逆にダメだと思っていた写真が良い場合もあるので、三脚を使って撮った写真は全部置いておくほうがいいと思う。 と、いうのも二つ目に例を挙げたアルゼンチンの塩湖の写真は、塩湖の反射が強すぎたため、露出の設定を間違えたわたしはこのときかなり暗く撮ってしまっていた。ホテルへ戻ってから確認したとき、大失敗と思ったわたしはとてもショックだった。けれどなんとか加工して明るくすることができたのも残しておいたおかげだと思う。
そんな三脚ですが、三脚自体何を買ってよいかわからないという話も聞いたので、それも今回は書こうと思う。前途した通り、カメラが重いと重みで倒れてしまうため、ある程度しっかりした三脚が必要になる。そのあたりは購入の際しっかりとした確認が必要だ。 そして、最近聞かれたのはコンパクトデジカメやケータイでも三脚ってあるの?というもの。わたしも10年近く前に同じように感じ、友達に教わったのが『ゴリラポッド』という小さな三脚。先日久々に調べたところ、ケータイでも使えるバージョンが出たらしく、これだと自撮り棒ではないアングルで撮れるのでとても使えるのではないかと思った。ケータイで済ませる方も多数いると思うのでぜひおすすめしたい。実際ケータイ用は使ったことがないので予測になるが、コンパクトデジカメを使っていたときは本当に役に立った。また小さいので持ち運びが楽なのはかなりありがたかった。また、コンパクトデジカメだと三脚は使えないと思っている方もいるみたいだが、わたしの知る範囲ではカメラの下側に三脚を設置する部位があるので大概は使えるはずだ。一度試せばその便利さに気づくと思う。
そんなわけで今回は一人旅として書いたけれど、誰かと一緒に旅した際、みんなで写真を撮りたいという時にも同じ方法が使えるので、わたしもよくこの方法を使っている。参考になったかわからないけれどよく聞かれたことだったので、誰かの役に立てれたらとても嬉しい。②と③は後編に続く。