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Between the night and Sunrise

執筆者の写真: AyakoAyako

いつの間にか漆黒の空から紺色に変わっていくと、天の川もどんどん形を変えていった。そこからはいつ朝が来たのだろうと思うほど早かった。朝日が昇る瞬間は今まで何度も見たけれど、これほど幻想的な雰囲気は初めてだった。霧でさえも演出と感じるほどウユニの不思議さを引き立たせているように感じた。




山が遠くに見え、太陽が昇るから地平線がわかったけれど、その反対側はどこが地面かわからないほど同じ色をしていた。朝日が差し込むウユニ塩湖はとても美しかったけれど、その一方でまだ暗さの残るその独特な空間がとても印象に残った。




これほどまでに時間によっていろんな表情を見せてくれるなんて思っていなかった。一瞬一瞬すべての色が変わっていく。きっとわたしたちが過ごしている日常も実際は何かしらの変化があるのだろうけど、疲れていたり余裕がないとそこに気が付かなかったりする。その時目の前に広がっていた世界はとてもわかりやすくて、この時の自分の気持ちは今でもうまく言い表せない。

毎日せかせかと過ごしていると、どうしても自分が何を考えているのが本音の部分が見えにくくなったりする。けれど、ただここで立っていると、音がない瞬間というものがあることを知ったり、少しの風が吹くだけで鏡張りの景色がガラッと変わったり、些細な変化に敏感になる自分がいた。どんどんハッキリしていく感覚。こういう場所で自分は何を思うのか?この感覚を自分の手で取り戻しているような気がした。





この後、みんなでトリック写真を撮ったり、楽しい時間を過ごしたけれど、夜と朝のちょうど狭間の、あの不思議な色をした時間が一番印象に残っている。

町に戻り、少し寝たあとまたツアーに出かけた。この日はわたしが過ごした中では一番天気が悪く、結果的に星空は見えなかった。今までに何度もウユニの素晴らしい景色を見るためには、滞在時間は長いほうがよいと聞いた。けれど、わたしはこの天気があまりよくなかった瞬間にもいれてよかったと思った。とてもありきたりな言葉になってしまうけれど、いい時もあれば悪いときもあって、自然ってだからこそおもしろいんだと、そしてやっぱりいろんな瞬間や表情があるから貴重に感じることがたくさんあるのだと。そして、この天気が悪かった日でさえ、ほとんど諦めかけていた夕日が最後に塩湖を照らしだした。これはわたしが見た中で一番真っ赤で熱さを感じる色だった。雲は厚くてこの後星空は見えなかったけれど、つかの間の瞬間すばらしい光景を見せてくれた自然に感謝したいと思った。







雨だからと言って出かけなけば何も起こらないかもしれないけれど、少しの可能性を信じたり、どんな状況でも何か得られると思えば人生の見え方が変わってくるかもしれないな。


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