初めての国際線バス♯1
The international bus to La Paz. #1
ペルーのプーノに到着した時、わたしはソワソワしていた。国際線バスのチケットを必ず買わなければいけなかったからだ。翌々日にラパスへ向けて出発しないと、その後の飛行機に乗れなくなってしまう。今思えば、事前にどのバス会社がいいのかチェックしておけば良かったのだろうけど、
“バックパッカーは現地で探すものだ。そもそも予定通りに行くのかもわからないし。”
そんな自分の予測からまったく調べずにいた。今思えば毎日運航しているとも限らないのに、心配性なわりには気楽だったなあ~と思う。ボリビアのウユニ塩湖に必ず三月中に行きたかったわたしは、ラパスからウユニまでの飛行機をすでに予約していた。だから何としても、ラパス行きのチケットを買わなければいけない。
I was really nervous when I arrived at the bus terminal at Puno in Peru.Because I had to buy the international bus ticket to La Paz in Bolivia.I already bought the flight ticket from La Paz to Uyuni before I traveled to South America. So I needed that definitely.
クスコからプーノまで一緒に乗ったバスの添乗員さんに聞くと、tour PERUというバス会社がなかなか良いという。プーノのバスターミナルはとっても小さく、日中のわりに薄暗かった。定められた場所以外でタクシーに乗ると、ぼったくられるなんて言う文字をどこかで見たせいか、なんだか大きな荷物を持ちながら探すのが億劫になってしまった。それに加え、すぐに見つかると思ったバス会社のカウンターは一向に見つからない。いかにも怪しそうな(自分がそう見えただけだろうけど)人がこちらに寄って来て、“どうしたの?”と聞いてくる。こんな時に限ってさっきまでいたバスの添乗員さんも見当たらない。早々どこかに行ってしまったようだ。
I had no idea for the ticket so that I asked the bus guide from Cusco. He recommended the bus company “tour Peru”. I decided to get the ticket by that company, but I could not find the ticket counter. I wanted to ask the bus guide, but he already left there.The bus terminal was very small, but I had big bags, therefore I was very tired. At that time, the man asked me “May I help you?” .Then I remembered that my first trip to India by myself.
4年前、インドを一人で周ったとき、親切なのか親切でないのかわからない人に出会った。その日は、ストライキでフマユーン廟に入れず、どうしようかと途方にくれていた。すると、一人のインド人男性に声をかけられた。英語も話せ、とても親切だったその方は近くにあったヒンドゥー寺院に連れて行ってくれた。その後一緒にリキシャに乗り、他愛ない話をして時間を過ごした。だが、怪しいお土産屋さんに入った後ランチに誘われ、なんだか急に怖くなってしまったのだ。とてもソワソワした私はそのままランチの誘いを断り、一人ホテルへ帰ることにした。でも、“もう帰るね、ありがとう。”と言った私に、その彼は“今まで出会った日本人はもっといい人達だったのに、あなたは違うんだね。”と言われ、その言葉がひどく印象に残ったのだ。なんだか自分のした選択は間違えていたのかなと少しひるんだ。あの時、そのあとのランチに一緒に行っていたら…と思うと未だに悩ましくなる。
About 4 years ago, I traveled to Delhi in India. I went to Humayun's Tomb, but I could not enter it because of Strike. The man helped me and he took me the Hindu Temple. We took the auto-rickshaw together and talked a lot. But I was very scary after he took me the strange gift shop. He asked me to take a lunch together, but I refused the offer.Then he said, “Japanese people that I have ever met was very nice, but you are not nice.”. I got confused about my feeling to hear that. When I remember this situation, I don’t know my choice was right.
一人でいるといつも選択の連続だ。答えはわからないことのほうが多いのだから、そんな旅の途中に出会った人のことを今さら考えても仕方がないのだけれど、思い出してしまうのは一人で旅するたびに同じような場面に出合うからだろう。
That decision was the best choice at that time, maybe. Thus it couldn’t be helped more than I think. But I remember that moment sometimes because I always met like a similar situation when I traveled by myself in foreign countries.
このプーノのバスターミナルで出会った人はカウンターに連れて行ってくれたが、案の定ずっと動かない。“ありがとう。もう大丈夫だよ。”そんな合図を送っているつもりだが、一向に動かない。こういう時、チップを渡せばすんなり去るのはわかっているし、チップがある国ではそれに倣うのが当然とわたしは思っている。けれど、どうしてもすぐに渡そうと思えないのはなぜだろう。結局1ソル渡すとありがとうと言い、彼は元いた場所へ去っていった。とは言え元居た場所というのはそこから2、3メートル離れたところなので、結局私のような迷っている人を捕まえるのが目的なのだろう。
The man who met in the bus terminal in Puno took me the bus ticket counter and I was able to buy it. But he was next to me after I got the ticket. I knew it if I pay him, but I couldn't. Because Japanese had no culture for Chip.Finally, I paid him and he went back to his original position. Maybe he waited for travelers like me.
国際線バスのチケットを無事に購入し、二日後に乗るバスの時間を確認する。ホテルに着くとすぐに、翌々日のタクシーの手配をした。いよいよ初めての国際線バス。南米二ヶ国目のボリビア入国を前にまだまだわたしはソワソワしていた。
I checked the departure time before leaving the bus terminal and went to the hotel. I was a very relief after I booked the taxi for the day after tomorrow.I was very excited to take my first international bus and my first travel to Bolivia!